ブランディング発信ツールの上手な使い方とは?




前回は、まず経営理念は、経営の柱・お店の憲法ということをお伝えしました。経営者も人ですので、間違えるときがありますね。しかしながら、この理念と言う名の憲法が存在しないと、判断が間違っていてもいなくても、経営者の意志にお店のスタッフは、従わざるを得なくなります。そうすると間違った方向へお店の経営はどんどん傾いてしまいます。

もし経営理念がしっかり根付いていれば、経営者自身も、その理念に照らし合わせて、自身の間違いを認識し訂正ができるし、従業員も理念に沿った判断で、経営者と相談できるというメリットがあります。

理念をしっかりと構築した後に、その理念から口コミに必要な店舗ブランディング(商品・サービス、人物、物語が揃うと、人は他人に話したくなる)に必要な、物語(ストーリー)を作り上げる方法を前号ではお伝えしました。ポイントは、その理念を何故思いついたのか?過去の経験や失敗・挫折から今に至るストーリーが必ず経営者にはあります。

開業秘話や、商品開発物語を是非作ってみてください。そしてそれらの物語が揃えばいよいよ、そういったブランディングをどのようにして顧客に伝えていくかということになります。

ブランディングは一貫性が大事

「あの人は昔から同じ事を言い続けているよね」という声をあなたは口にした、もしくは耳にしたことがあるのではないでしょうか?もしくは、「あの人は、いつもコロコロ言うことが変わるよね」という言葉を口にしたことが無いでしょうか?

この二つの言葉を聞いたとき、どちらが信用できる人かと言うともちろん前者ですよね。実はお店も同じことです。一度決めた理念、ブランディングは、一貫性を持って同じ事を発信し続けることが大事です。もちろんブラッシュアップすることは構いません。ただし、色々なセミナーで勉強するたびに、成果がでるまでやっていないのに、すぐ方法を変えてしまう経営者が少なくありません。

朝令暮改というように、意見をコロコロ変える経営者が多くいますが、理念や、ブランディングというお店の核と言える部分は、じっくりと熟成し効果が出るまで、一貫性を貫く事をお勧めします。顧客や従業員に信頼してもらえるようなお店作りを心がけてください。小さいお店にとっての信用は、経営者自身の信用と同じことなのです。

ブランディングの発信方法

先ほどの一貫性の話しと通じるものがありますが、お店が発信するツールのすべてに、この理念と、口コミの要素となる商品・サービス、経営者自身、物語(ストーリー)を盛り込んで作成してください。今からお店が情報発信に使うべき基本ツールをお伝えします。

アナログツール・・・お礼ハガキ・紹介カード・会員カード・折込チラシ・フライヤー・ニュースレター・DM・雑誌広告・店内POP・ポスター・看板など

デジタルツール・・・ホームページ・ブログ・メールマガジン・携帯用ホームページ・mixiなど

上記のツールの中で、集客目的もありますが、求人チラシや求人広告にも、必ずお店の理念やブランディングを盛り込むようにしてください。就職を希望する側にも、そういったお店で働きたいと思ってもらえるよう、ダイレクトに経営者の想い伝えることができます。

理念に合わないスタッフを雇うと、あとあと本当に苦労します。最初にこちらから選ぶというためにも求人広告にも是非、理念・ブランディングを掲載してください。お店が発信するツールにも一貫性を持つことによって、顧客に口コミが浸透していくことになります。

発信ツールの上手な使い方

前号で紹介した豆腐作りをする前に水をかぶる豆腐屋さんは、実はインターネットのmixi(http://mixi.jp/ 会員1000万人以上)というサイトで話題になりました。

昔はインターネットなどのツールを用いてもなかなか、ネットの世界から、リアルなお店への集客は難しかったのですが、こういった無料コミュニケーションサイトのお陰で、ネットの世界で口コミが起こり、リアルな店舗への集客が可能になりました。

店長ブログなどを作成し、日頃の思いや出来事をネット上で公開し、自店のホームページへ誘導。そのホームページからお店に問合せを受けるという方法もメジャーになりつつあります。店舗経営者の中にはインターネットに苦手な意識を持たれている方もいらっしゃいますが、思わぬ効果を生む可能性があるので、是非チャレンジしてみてください。

それから、こういう時代になったとしても、やはりアナログツールも口コミを発信するためのツールとしては、まだまだ有効です。例えば「お客様に感謝する」という理念を持ちながら、お客様へのお礼ハガキを出していないというお店もまだまだあります。業態にももちろんよりますが、理念や想い・ブランディングをいかにお客様に伝えるかという工夫をツールの随所にちりばめてください。かならず、その想いは顧客へと届くはずです。

今回のポイント

  1. ブランディングは一貫性が大事
  2. 情報発信は、アナログとデジタルで行う
  3. 想いは必ず顧客に届く

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