地域・商圏は、いまや関係ない

今回は、集客アップと地域、商圏、立地は、関係性が無くなってきているという事をお伝えしていきたいと思います。

そもそも商圏という考え方は、自店を中心にした半径距離の中で、自店に来店する可能性のある見込み客が存在するかを指す言葉でしたが、この言葉は、大型ショッピングモールが、出店する際に、その地域の見込み客が、自分の系列店と被らないように分析を始めたのがきっかけです。

そのうち、チラシを配布する地域を、この商圏に限定して、効果と経費の効率化を図ることとなったのですが、これはあくまで大手のやり方です。小規模店舗経営においては、同じ考え方をして、商圏を絞って販促活動をしてしまうと、返って集客率を落としてしまいます。

私は、今関西に住んでいます。子供の頃から住み慣れたこの土地の住民になり、もう20年以上になります。ある日、友人から、とても美味しいパン屋さんが、私の住んでいる家から、5分のところにあると教えてもらいました。

私は、そこに、パン屋さんが在ると言う事すら知らなかったのですが、その友人は、私の家の近くの駅から、電車で30分以上かかる土地に住んでいるにも関わらず、月2,3回は、このパン屋さんまで、パンを買いに来ると言う事でした。

この事例でも分かるように、小規模店舗において商圏は一切関係ありません。最近では、特にインターネットでお店を検索して選ぶ顧客が増えており、インターネット上で、噂になっていれば、自宅からどれだけ離れていても来店すると言う事がよくあります。

小規模店舗では、商圏を絞って販促活動をするのではなく、自店にお客様が、なぜ来店することになったか、そのきっかけをちゃんとお客様にヒアリングし、そのきっかけを意識して、販促活動を行うようにしましょう。

商圏の考え方に引き続き、立地条件というキーワードについても、小さいお店の経営者が陥りやすい罠がありますので、しっかりと説明しておきたいと思います。
立地条件に関しては、いわゆる一等立地と呼ばれる、人通りの多い、メインストリートの1階にある店舗というのが、良い立地であるとされています。しかしこれもまた、大手のマーケティング手法の一部です。

一等立地に出店する理由は、その前を通る、見込み客の集客目的や、他の目的でその地域に来ることになった顧客が、来店するのに便利だからです。大量広告チラシや、マス広告でのイメージ戦略ができあがっている大手の店舗だから採算の取れるやり方なのです。

小さいお店が、一等立地に出店した場合、まず固定費倒れしてしまうでしょう。家賃が高すぎるのです。これではどれだけ利益を上げても、すべて家賃に消えてしまいます。家主を儲けさせるためにあなたは、店舗経営をしているわけではありませんね。

次に困るのが、集客方法です。いかに一等立地に出店したからと言って、自動的に、お客様が来店するわけではありません。一等立地の場合、繁華街が多く、様々な地域から、様々な目的で来られているお客様がほとんどです。そういったお客様に来店してもらうためには、あたりまえですが、その繁華街に来てもらったときにしかチャンスはありません。

周辺地域に、住宅が多い立地であれば、住宅すべてにポスティングを定期的に行うことができますが、繁華街立地の場合は、チラシの手配りしかできないでしょう。
住宅地であれば、1万枚のチラシを配布できるのに対して、繁華街立地では、1000枚配布するのがやっとです。そうなると、配布数の差は、そのまま集客数の差となってしまうのです。

さらには、せっかく一等立地で出店したのにも関わらず、お店の目の前で、競合店がチラシ配りをしていて、結局、顧客を取られてしまうと言った笑えないケースも多々見受けられます。
1等立地でなくても、十分な利益を上げている店舗はいくらでもあります。小さい家賃で、大きな利益。これは、繁盛店の鉄則です。

またまた私に住んでいる土地のお話ですが、私の家の隣に、10坪くらいの小さな居酒屋があります。駅から徒歩10分、バスも走っていません。それにも関わらず、毎晩大繁盛しています。要因をコンサルタントとして調査してみましたが、答えは簡単でした。

周囲に、居酒屋がありません。しかし、住宅地ですので、住民はたくさんいます。私を含むその住民達は、軽くいっぱい飲みに行こうと思うと、10分以上離れている駅までわざわざ行かなければなりません。たった10分でも面倒くさいものです。

そこで、歩いて1分かからない、その居酒屋に行きます。お店に入ると、近所のおじちゃん、おばちゃんがたくさんいて、会話が弾みます。そして、お客様が、お客様を呼んでくれるようになるのです。決して1人でちびちびと飲む事はできませんが、その居酒屋は、地域住民にとっての大事なコミュニティになっています。

このように、小さいお店の経営にとって、立地条件は一切関係ありません。大事なことは、少ない家賃と、そこに集客するための方法、そして、来店するシーンを明確にイメージできるかどうかにあるのです。


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